星で究める、私らしさとファッション考

現役ファッションエディターによる、本当に自分らしいおしゃれをホロスコープから探究するブログ。

トランジットの火星-冥王星のアスペクトは、暴力的な事柄につながるのか?

 SNSで見かけて、はぁ~~?! 短絡的な表現で煽ってるのか? って思ったので、ちょっと言及。

 

日本で銃撃事件が続いたタイミングで発信されていた、

「最近、トランジットの火星-冥王星の180度の影響を暴力的な事柄で使う人がニュースで目立っている」

という投稿について。

 

確かに、ネイタルで火星-冥王星がスクエアのアスペクトをとっている場合、使いようによっては、というか使いどころをうまく見いだせないままだと、何かしらの暴力的な作用として出ることはある。

 

私自身はネイタルチャートで火星-冥王星コンジャンクションなので、すぐイラっとする。眞子さま秋篠宮とどっこいどっこいww。「心がちっちゃいねー!」と、木星-アセンダントコンジャンクション、金星-冥王星トラインの夫から、ネタのように言われる。

 

でもその愛すべきコンジャンクションは、父からの遺伝なのだ! と、ホロスコープを知ったのち深くうなずいた。思春期から薄々でありながら直感的に思っていたことに確固たる後ろ盾というか、納得材料を得た気持ちでいる。

 

ま、私の導火線の短さについていうと、今から思えば、私のネイタルでは月と冥王星クインカンクスなのも相まって「私生活限定で」、導火線のものすごく短い家長をみんなが盛り立てていくようなムード。それを父と母の相性が培ってきたのだと思う。

 

ちなみに私の父は火星-冥王星スクエアだが、その火星に対しては、太陽と水星をぴったりと両脇に引き連れた土星セクスタイルをとっている。彼の行動様式は非常にオレさまだが、家族や他者に対して暴発することも高圧的なことも、力で支配するようなことも一切なかったし、これからもないだろう。己の知性や仕事(水星)を味方に、一生をかけて目指す人生(太陽)を、実現する(土星)べく、3天体のコンジャンクションが血気盛んな火星に対して、コンサバティブかつ礼節を重んじる倫理観がなだめている感じ。

私たち子ども三姉弟が、心から「やりたい!」と言うことならば、私大なり留学なり金がかかることでも、すぐさま頷いて迷いなくGOサインを出す。「心から」の線引きとジャッジがものすごくシビアかつ正確だったのは、月蠍座のなせる直感と判断。

 

一馬力の勤め人としては内心では焦っただろうが、子どもたちには一切見せなかった。太陽乙女座&月蠍座ということもあり、金銭的な算段が必要なことはきっと瞬時にわかりつつも一切外には出さず、あとからきっと母(太陽乙女座――父と一年違いの同じ誕生日―—)と相談して、ひそかにあれこれやりくりしてくれただろうことも、働いて久しい今ならわかる。

火星-冥王星が突然発火する、過大なエネルギー。それを、土星を中心にした太陽&水星のコンジャンクションの「形にする力」を己の人生の目指すところとリンクさせて、作用させてきた人だ。

 

父は、1950年代前半生まれの当時、それなりに過酷でしんどい、「ど」地方出身の惣領息子の立場を、自分の火星-冥王星の導火線を理性と忍耐力で飼いならして仕事に昇華させきったのだと思う。仕事から完全に引退した途端にあれこれ発病し、思う通りの行動がままならなくなった。しかし彼は、非常に精神&体力面双方での忍耐力と諦めない粘り強さ、きちんと薬を飲み正しく病院に行きルーティーンの散歩や運動を続けることで、病の進行と付き合い、ゆっくり時間をかけることを覚悟して腰を据えて向き合っている。

 

火星-冥王星があるからって、無法者(?)になるなんてのはごくわずか、

みんなほかのアスペクトやその他の要素をちゃんと読めば、俄然生産的な方にパワフルに働くことだってある。

 

アスペクトにも天体にも、作用の方向や出力の大きさはあれど、吉凶はないのだ。