星で究める、私らしさとファッション考

現役ファッションエディターによる、本当に自分らしいおしゃれをホロスコープから探究するブログ。

理想の女性になるヒントは、あなたの「太陽があるハウス」にある

太陽星座って、たいして自分のことを表してなくない? っていうかむしろ違ってない? それよりも月とか金星のサインのほうが、自分にしっくりこない? 

 

・・・と初学者のころ、学べば学ぶほどそう思っていた。

各天体についてはなんとなく理解はできても、サインやハウスの意味の深さとその根源についての理解がまだまだ及んでいなかったからだ、と今ならわかる。

 

個人的で恐縮だけど、私の個人天体ふたつ(金星・火星)・トランスサタニアンひとつ(冥王星)が一体化(コンジャンクション)して在室するのが8H。太陽水星のセットに加え、土星という超大事そうな3天体(←初学者目線)が在室するのが7H。

 

8Hの「借金、セックス、遺産云々…」の象意はもちろん、「パートナー、結婚、契約(なんなら裁判!)」の象意は、もはや巷のサイトや文献を読めば読むほど「全然意味わかんない、自分の人生にかすりもしてない・・・!!」と思ったものだった。

 

齢40を超えて、1ミリも共感できない&興味関心を持っていると自覚できない象意を持つハウスに、ごろごろ天体がある=「そのハウスに人生の課題やテーマがある」、と言われても・・・と、何度読んでも調べても、腑に落ちなかった。さらにいうと私は20代初めに結婚したため、7H=結婚は完了=もうこの人生のミッションも課題も終わってるの・・・?  という不安に駆られてしかたがなかった。だからこそ、そう言われる理由や本質的な意味を知りたい、、自分で自分の腑に落としたい、と思ったのが、ホロスコープをきちんと体系的に学ぶきっかけになった。

 

今でも、太陽獅子座というのが憚られるほど、自分にいわゆる獅子座のイメージに叶う華やかさもアピール力もあるとはどうにも思えない。Instagramは匿名で、見るため調べるためのツールとして使用していて、投稿はほとんどノータッチ。顔はどう考えても弥生人系のつるすべ。

 

その反面、長年従事してきたエディターという職業は、一見華やかそうに思われがちだ。が、実際はおそらくどの職業よりも(TVのADさん並みに・・・)黒子中の黒子。お弁当やお菓子、飲み物など過不足なく準備して誰より早く現場入りするのは、基本中の基本。エディターの皆さんそれぞれにスタイルはあり、正解はない。そのなかで私にとって絶対に遵守すべきラインは、自分がなすべきミッション(企画、コンテ)において、いかに関わってくれる人々のそれぞれの力を全部出してもらえる条件をつくるかということ。現場で瞬発力と直感と感性と勇気をもってディレクションできるかということ。そうやって出していただいた素材を、どのような方向性でデザインとして仕上げてもらうかということ。その後はどうやっても期日に間に合わせ、一言一句間違いなく印刷するまで全方面に確認して仕上げるまで、責任をもつ。それがこの仕事だ。

 

とはいえ、獅子座のエディターさんももちょいちょいいるから(だけど蟹座も乙女座も、山羊座も牡牛座も、どんな星座のエディターもいる。太陽星座やMCだけが職業を示す星だけではないのは、本当に自明のこと! )、獅子座と言っても、いちがいに「派手! 自分が主役! 堂々→傲慢!」というのは、あくまで端的すぎるイメージだ、とこの場で切に伝えたい。

 

それらの経験や実感を経て自分のホロスコープを見て学んだ当初はまだまだ納得いかなかったけれど、目指すべきところが太陽だ、としてこの時期・この日・この時間に生まれたということに納得がいった、という検証を、合間をみて重ねている今日この頃。獅子座の季節だしね。ということでタイトルに戻る。

 

最高気温36度(!)が続く、目もあけられないほど照り返しの強い日の東京で、「体のすべてのはしっこ」を太陽に打たれるようにずるーんと下向きにして溶けそうになりながら歩いていた、正午前の麹町付近。

恐らく30代半ば?(=年下)と思われる、サングラスの女性とすれ違った。見惚れるほど自然に口角を上げていたそのたたずまいに、思わず背筋を伸ばした。

 

半蔵門~麹町あたりというのは、昔からお住いの富裕層の方はもちろん、LV○○系の超巨大コングロマリットハイブランドのPRルームや日本支社があったりするためか、サラリーマンはじめ市井の皆さんに交じって、どえらいきれいなお姉さんや素敵なマダムがちょいちょいいらっしゃる。青山や表参道とは違う、そして広尾や二子玉川あたりとも、十番や六本木とも違う感じのニュアンスで、目をひく女性たち。

 

サングラスをかけていてもわかる、すれ違った彼女の魅力的な口角、いわば「純粋に惹かれる表情」・・・一般的基準の美醜は判定できずとも(たぶんきれいなのだが)、そういう枠を超えて、人として美しいと思わせる・・・の彼女を見て、暑さと疲労で下がり切っていた自分の気持ちと口角を、キュッ! と上げた。

 

同時に、行き違った知らない女性、でも決して忘れらないひとりの女性を思い出した。

コロナ前の羽田空港の金曜日、22時過ぎ。23時過ぎか24時を超えてからのフライトで、何度も通う香港かタイのプーケットかサムイか、もしくはチェコに行くときだったのだろうと思う。

国際線ターミナルにある「つるとんたん」で、長い行列待ちの後にようやく席につき、注文したうどんがほどなく来るまでの間。長テーブルの向かい側のだいぶん斜め先でうどんを食べていた初老の女性にふと目が留まり、その目が離せなくなった。まっすぐに背筋を伸ばし、あのどでかい鉢からすっ、すっ、と非常にゆっくりかつ美しく、しっとりと麺を手繰り寄せていた。一見すると、着ているものも持ち物も、お連れの方ふくめてもごくごく普通(天秤座金星&火星&冥王星ゆえ、興味を持った人の身だしなみや洋服をチェックしちゃう癖、許してください・・・)。

 

だけどひしめく満席のお店の中で、その女性は私にはだれよりも目立っていて、こうありたいと思った。

 

ついこの前麹町で行き違ったおしゃれな若い女性の表情と、数年前から忘れられない普通のいでたちの初老の女性の美しい所作。どちらも、「自分もこうありたい」と瞬時に思い、その邂逅以降、折に触れて思い出しては心掛けて行動している。

 

私が「太陽=目指す人生」が7Hだからか! と、思い至った。出逢い相対するだれかに示唆や影響を受け、感じ取り、「自分が」そうありたいと「自分が=自分にそのエッセンスを反映するように」目指す。それが7H太陽。

 

太陽1Hなら人を見て感銘や影響を受けずとも、己はどうある? を突き進めていくだろう。その過程は月、水星、金星、火星の個人天体や、太陽ほかに対するアスペクトによっても人によって違う。太陽11Hなら、利害関係を超えた友達やネットワーク、払う/払わない、教える/教えない、などの「与え/与えられる」から解き放たれた人間関係から、自分の理想の人間像や人生のヒントを得るだろう。

 

7H太陽はけっして、結婚やパートナーシップの有無でミッション完了、ではない。

自分の人生を輝かせ完遂するために、誰かの影響や誰かからの学びを得て、自分の中に取り入れて、自分自身にする。そうしたらあなたの人生は、持って生まれた可能性を余すところなく発揮できる。いわば最強! ということだ。

 

右半球=6~9ハウスに太陽を持つ人に、実感と研究からフラットかつ多面的な視点から、視野と人生の可能性を拡げるお手伝いとアドバイスが客観的にできたら。

――それが7ハウス&8ハウス集中、チャートルーラー9H(天王星)&7H(土星)をもつ、私の目標であり、願いだ。