星で究める、私らしさとファッション考

現役ファッションエディターによる、本当に自分らしいおしゃれをホロスコープから探究するブログ。

制服が似合う奥ゆかしいイケメン、SixTONES松村北斗

深津絵里が出演する! と聞いて登場を心待ちに観始めた、NHKの2021年後期朝ドラ『カムカムエヴリバディ』。

3世代にわたる物語ということで、スタートダッシュ期間をいつものように子役で引っ張られず、ストーリーのテンポがいい。朝ドラは大概、冗長な展開にすぐギブしてしまいがちだけれど、今のところほぼほぼ追えている。

 

まず、なんといっても主演のトップバッターを務める上白石萌音ちゃんはじめ、時代設定やキャラクター設定にまったく違和感がなくリアルさを物語にもたらすキャスティングがいい。萌音ちゃん演じる安子ちゃんのお父さん役・甲本雅弘さん(ひいてはその実兄の甲本ヒロトさんも♡)は岡山市出身、お母さん役・西田尚美さんは広島県福山出身。私の父母の出身地であり各々のルーツは尾道、すなわち広島の中でも岡山寄りの街。(ちなみに西田さんの出身地の福山はさらに岡山寄りで、尾道にほど近い結構な都会って感じだった)。バリッバリの備後弁を話す大好きな祖父母にそれはそれは可愛がってもらい、帰省するたびに夜更けまでいっぱいおしゃべりした。そんな大正生まれの備後弁が骨というか魂の髄まで染み込んだシビアな耳で聞いても、演者のみなさんが操る岡山の方言のイントネーションや小さな間、助詞の使い方、「やこちゃん」「みるさん」「いむちゃん」のアクセントの置き方に至るまで、まさに昔のあの辺りの人のしゃべりかたに忠実で、聞いていてとても気持ちいい。

 

・・・ということで前置きが長くなったが、なかでも優勝! なキャスティングといえば、ヒーロー役の松村北斗さん(勇ちゃんを演じる超絶サラブレッド・虹郎くんもだけど、そちらはまた後日・・・)。ジャニーズのSixTONESメンバーと知って、心底びっくり! 硬派で慎み深い雰囲気とすっきりと整ったキレイなお顔で、戦前の「いいとこの跡取りのお坊ちゃん」役に、まさにぴったり。ジャニーズ、こんな人材もいたのか・・・!! 恐るべし。

で、ご本人曰く「今どきのものが似合わない」とおっしゃっている、というYahooニュースの記事を見かけて、その理由の一端を知りたくなりホロスコープを見てみた。

 

太陽は双子座の27度、さらに水星と金星が隙間なくくっついて双子座10度。

双子座の強さが、彼のすっきりスマートでさわやかな雰囲気と持ち味にいかんなく発揮されている。世間のトレンドやムードを双子座の好奇心と優秀なアンテナできっちりキャッチして、そのなかで自分を発揮できる人。ジャニーズのアイドルグループ所属という意味では、そのグループ内でも個性をこれ見よがしに誇示しすぎることなく、かつ埋もれず、臨機応変にフットワーク軽く動くことで時代にフィットできる人(稔さん役も、本人か事務所主導かはわからないけど、オーディションで勝ち取った役だそう)。

 

・・・となると、太平洋戦争前後という75年以上もの前の時代設定に彼の個性がすんなりなじんで輝き、物語そのものにも光を与える理由は?

 

彼の基本的な人生観や生きるエネルギー、いわば「松村北斗」そのものを表す太陽にビシッと喝を入れるのが、土星のスクエア。双子座の軽やかな太陽に魚座土星がときどき重しとプレッシャーを与えることで、持って生まれた太陽が成熟が導かれるアスペクト。事務所に入所した翌日にジャニーさんによっていきなりTV収録に参加したり、主演2作目にして準主役に抜擢されたり(そしてそれをジャニーさん直々に告げられる)、そして『カムカムエヴリバディ』のオーディション結果を知らされる前に偶然会った滝沢副社長から祝福と激励の言葉をかけられた、などのエピソードは、まさにこのアスペクトそのもの。

 

水星と一体化した金星に刺激を与えるのが、乙女座の火星。芸能人は火星の持つ外部に向けての力の発出、いわばアピール力が強いのが特徴的で、一般の人とは段違いだというけれど、その火星が乙女座。とても勤勉で緻密で、その矜持やプロ意識の高さ、清潔感を武器として世に打って出るパワーを備えている人。

その火星を頂点にして、双子座水星+金星と、射手座木星がTスクエアを形成。知的な金星と木星がなせる華やかな自己の打ち出し(芸能人的!)という利点はあるものの、ともすると軽やか過ぎて時代に振り回されかねない可能性もあるオポジションに対して、乙女座の火星がそれぞれにスクエア。本人自身がキャッキャしても周りにそうされてもしょうがない金星―木星アスペクトに対してストイックな火星がしっかり手綱を引き絞り、能力と魅力を地道に磨くための緊張感や努力する指針を与えている。

 

そのTスクエアのキーとして、金星のキラキラの魅力と木星の大衆に膾炙するパワーをいい感じにコントロールするよう働きながら、彼の双子座太陽の目指すところを叶える意志であり武器であるのが、乙女座の火星(=男性性・・・男性だからという表面的な意味ではなく、能動性/アピール力/意志という意味で)。「そりゃー、禁欲的な詰め襟の学ランとか、ストイックなマント姿が似合うし、己の武器じゃろ~!!」 と、チャートを見て改めてうっとりしたのは、深夜の帰宅後に一緒に録画を観ていた夫には内緒(汗・・・)。

そしていかにクラシカルといえど、褞袍(どてら)姿には、どうもツボがなかった。やっぱりストイックでトラディショナルな乙女座的スタイルに彼の引きがあり、またそれが生まれ持った魅力を抜群に引き立てる。

 

蛇足だけど、松村くんには太陽を頂点にして、冥王星海王星×天王星コンジャンクションのYODがあるので、夢の世界をとことん追求し深く表現するために太陽がめちゃくちゃ力を発揮する、とも読める。

 

ともあれ松村くん=稔派でいくか、虹郎=勇派でいくか、しばらく悩ましいながらも眼福な日々が続きそう・・・