ゴージャスでグラマラスな人物像を体現した人 ~作家・森瑤子のホロスコープその2~
前回にひき続き、作家・森瑤子のホロスコープについての考察。
今回はハーモニクスで作家の根源的な欲求と、職業人としての在り方を読んでみる。
ハーモニクス5でも太陽と、木星・土星がオポジション。彼女にとって成功は、忍耐というかルールのもとでいかに輝けるか、だったのだろうと読める。英国人気質が強く、コンサバティブな家庭観を持つ外国人の夫(彼も彼で、そうなったのは成育歴ゆえの反面教師的な、というところで根が深いのだけれど…)が枷となり規範となりルールであり、その条件下で輝きが引き出される。
水星と金星がスクエア。彼女がそのセンス、美意識や審美眼で水星=著述作品を刺激し彩りたいと願い、体現したのは、まごうことなき事実。
さらにハーモニクス8で作家になったこと、そして作家としての在り方が如実になる。
太陽・海王星・土星がコンジャンクション。その塊に火星がタイトにオポジション。
いわば「夢の世界を形にして世に問う、ものすごいエネルギーで」。
圧倒的で絶対的な筆力であるべく、彼女の人生を通してエネルギーは間断なく注がれ続けた。
月を頂点に、太陽と火星とでTスクエア。
プライベート=家族での生活を犠牲にしても、
「夢の世界を形にして世に問い成功した、ものすごいエネルギーで」を体現した。
作家・森瑤子。短命が惜しまれてやまないけれど、そのホロスコープを余すところなく活かしきった人生だった。