星で究める、私らしさとファッション考

現役ファッションエディターによる、本当に自分らしいおしゃれをホロスコープから探究するブログ。

小田切ヒロさんは、土星を活かしまくっている

最近コスメを検索していると、気がつくとヘアメイクアップアーティスト小田切ヒロさんのYoutube動画を追いかけてしまう。

www.youtube.com

 

で、この春「小田切ヒロ買い」したコスメの数々がことごとくよかったので、ホロスコープを見てみた。

 

 

ということでヒロさま、太陽水瓶、月天秤。

さらに10天体中6天体が風、個人天体(月、太陽、水星、金星、火星)に至っては、

金星山羊座以外、全部水瓶&天秤!!

太陽水星は水瓶、そして月・火星・土星冥王星が天秤座ステリウム。

 

そりゃ情報の時代(言いたくないけど「風の時代」)、Youtubeにおいて、類まれなるセンスとバランス感覚の相乗効果で、どかーんと花開く訳だ。さらに風の不動宮×活動宮で、ただのトレンド早耳情報じゃなくて信憑性を伴う発信は、星の通りすぎるくらい。持って生まれた資質の活かし方が鮮やかすぎる・・・!

もちろん、その裏打ちとして風の時代の到来以前に、金星山羊座の「好き!」「みんなに役立つ美のベーシック!」に向けてビンビンに張っていただろうアンテナで、コツコツと美しさに対する基盤を培っていたからなのだけれど…。

 

まず目をひくアスペクトは、火星土星コンジャンクション、さらにその土星冥王星コンジャンクションに、それぞれ太陽がトラインをとっていること。

土星冥王星コンジャンクションはこの年生まれの特性としても、太陽にトラインなのは注視したいポイント。

もっと言うと、コンジャンクション軍団の中心となる土星は、太陽と1度に満たないタイトなトライン。しかもヒロさまのチャートで唯一の地星座・金星に、その土星がタイトなスクエア。

 

己の美意識に基づき、コスメ全般にありがちな余分な華美を、削いで削いで洗練させたうえでのレコメンド。それを矛盾なく正直に表に出す、ということが如実にわかる。

(ちなみに私が実際手に入れて「マジ凄い! ヒロさま~✨と思ったコスメはこれら)

www.bareminerals.jp

www.bareminerals.jp

www.narscosmetics.jp

 

ヒロさまの推しは、ただの好き♡ ではなく、確固たる証左とリサーチ、冷静かつ客観的な判断によるものだと、改めてわかった。

それは土星の抑制が効いているからこそ。

自分は土星ノーアスで、かつ唯一の地星座ゆえ苦手意識がどうにも払拭できなかったけれど、土星のストイックさをうまく生かせば信頼につながる、と思った事例だった。

 

 

 

 

ゴージャスでグラマラスな人物像を体現した人                     ~作家・森瑤子のホロスコープその2~

前回にひき続き、作家・森瑤子のホロスコープについての考察。

 

sumile0820.hatenablog.com



今回はハーモニクスで作家の根源的な欲求と、職業人としての在り方を読んでみる。

 

ハーモニクス5でも太陽と、木星土星オポジション。彼女にとって成功は、忍耐というかルールのもとでいかに輝けるか、だったのだろうと読める。英国人気質が強く、コンサバティブな家庭観を持つ外国人の夫(彼も彼で、そうなったのは成育歴ゆえの反面教師的な、というところで根が深いのだけれど…)が枷となり規範となりルールであり、その条件下で輝きが引き出される。

水星と金星がスクエア。彼女がそのセンス、美意識や審美眼で水星=著述作品を刺激し彩りたいと願い、体現したのは、まごうことなき事実。


さらにハーモニクス8で作家になったこと、そして作家としての在り方が如実になる。

 

太陽・海王星土星コンジャンクション。その塊に火星がタイトにオポジション

いわば「夢の世界を形にして世に問う、ものすごいエネルギーで」。

水星と冥王星オポジション

圧倒的で絶対的な筆力であるべく、彼女の人生を通してエネルギーは間断なく注がれ続けた。

 

月を頂点に、太陽と火星とでTスクエア。

プライベート=家族での生活を犠牲にしても、

「夢の世界を形にして世に問い成功した、ものすごいエネルギーで」を体現した。

 

作家・森瑤子。短命が惜しまれてやまないけれど、そのホロスコープを余すところなく活かしきった人生だった。

 

森 瑤子と山田詠美の世界線が「憧れのはじまり」だと思い出す                ~作家・森 瑤子のホロスコープその1~

ノンフィクション作家の著作が好きだ。

もちろん小説も好きだけれど、年齢を重ねるにつれて、日本の作家に関しては好きな書き手がいっそう、ぐっと、狭くなってきている。

没頭させ耽溺させてくれる作品を、いつもいつも探している。

 

ということで冒頭に戻るが、多くの文学賞等を受賞した『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』を書いた梯 久美子さんの味わい深いエッセイ『好きになった人』を読んだ。そのなかの「思い出す人」という項で、梯さんの目から描かれた森瑤子さんの描写に惹かれ、数珠つなぎで大好きな評伝『森瑤子の帽子』を、何年かぶりに再読した。

著者であるジャーナリスト島﨑今日子さんは、インタビューの名手として名高い第一人者。『安井かずみがいた時代』『<わたし>を生きる――女たちの肖像』など、何度も読み返すたび心を打たれ感性を刺激される彼女の著作が、私の本棚には何冊もある。

 

中学生、そして高校生と、大人になるよすがとして、ティーンエイジャーの私が貪るように読んだのが山田詠美だった。そして彼女が憧れ愛してやまない存在として繰り返し書いていたのが森瑤子。煌びやかで刹那的で、どこかドライでクール。欲望にこのうえなく忠実でありながら、どこまでも客観的で分析的。

そんな森瑤子作品の数々(超多作な作家ゆえ、本当に!)こそが、「書く人」と「おしゃれをこよなく愛する人」を私の内面で矛盾なく紐づけ息づかせたことを、改めて思い出した。

 

そんな自分の憧れの原点のひとり、作家・森瑤子のホロスコープを読んだ。

[島﨑今日子]の森瑤子の帽子 (幻冬舎文庫)

1940年11月4日、静岡県伊東市生まれ。先述の本、『森瑤子の帽子』では、お母さまが「里帰りした(伊東市の)川奈で長女(森瑤子)を生んだ」という記載があり、それに倣って伊東市川奈生まれ、出生時間不明でネイタルチャートを作成。

 

太陽蠍座、月は生まれ時間に関わらず山羊座

もう、見るからに蠍座を体現しているルックス・・・!!

重厚感のあるオーラ。陽気な華やぎというよりは、いぶし銀のような陰がありながら圧倒的な存在感。

赤い口紅と帽子が彼女--作家・森瑤子の象徴だ、と誰もが口を揃えるという。

見る人逢う人に忘れられない余韻を残すひと、さすがは蠍座だと思わずにいられない。

その太陽は、木星土星のタイトなコンジャンクションとぴったりオポジション

そして月は、木星土星とトライン。

 

対外的には一家の稼ぎ頭というか家長であり、プライベートでもその力、存在感をもつことに矛盾を感じず、よしとしていた。というかむしろ、そういった状態であることが彼女の心の安定をもたらしていたのだとわかる。

そこから、38歳まで3人の子を持つ主婦であったこの星をもつ作家が、デビューするまでどれほどの焦りや渇望感にかられていたのか。自身の著作への投影やエッセイでの度重なる記述を思い返し、さもありなん、と改めて思う。

 

深掘りする蠍座の水星と牡牛座の天王星オポジション。強烈に知性に働きかけるひらめきや発見能力、独自性が、彼女の作品を唯一無二のものにした。そして時間の縛りを超えて書きに書きまくったのも、ここを見れば納得がいく。蠍座の水星は、人の欲望と本能、ひいては真理や真髄を突き詰めるために、天王星=未知の世界の刺激をいかんなく活用した。英国出身のさすらい人を電撃的に夫にし、相容れない夫婦関係に苦悩しつつ死ぬまで結婚を全うしたのも、水星、ひいては太陽を叶えるためにかもしれないとさえ考えられる。


乙女座の海王星も水星にセミセクスタイルで、書きまくる水星に夢と職人技を供給した。

 

次回はハーモニクスで、作家の生まれながらの願望や、職業人としての在り方を考えてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ICで知る「あなたが買うべき服」は、タイパorコスパorクオリティ、and more…の考察

自分の物欲は、ネイタルチャートを見てもミッドポイントを見ても、実人生を通しての実感を通しても非常に危うい。

すぐに燃え上がり、熱望し、一旦火が付いたらどうやってでも手に入れる。――というのはある意味個性でもあり、自分が選んで生まれてきた星でもあり、ということを、ホロスコープを学んで改めて自覚し、客観視できた。

(本当にほかの事象や価値観を含めて、物欲の度合いや出力の形って、人によって驚くほど違う。その事実を、チャートをみながら本人たちと親しくなったり、逆に親しい人のチャートを見て納得したりと、思いもよらないくらい著しく個人差があることが改めて実感できたのも、勉強したことの収穫)

 

・・・ということで、ここ1、2年、心が否応なしに動かされるアイテムもそうそうなかったこともあり、私にしては非常にミニマムな買い物をしてきた

(ときどき自分史上最高値のコート、とか衝動買いヴィンテージ、とかもままあったけど、それは一期一会なのでやむなし、仕方なし、と言い訳…)。

 

が、私のICは牡牛座。「上質じゃなきゃ嫌! お腹がすいていたら&喉が乾いていたら動けない!」が、人生の大前提だということを、昨日改めて実感した。

 

昨年知った非常にニッチ、かつ一か月の半分もオープンしていないのにファッション狂(いい意味で♡)の女性たちからひそかに×熱狂的に支持されている、某ショップがある。久々に行くことができた。

その日ショップで見たのは、「実験的に」ということで、製法や素材、その他をめっちゃくちゃチープな素材と、めっちゃくちゃ手も金もかかる最高峰の技術でミックスしたアイテム。この店(というかディレクター)は、当のアイテムと同じ色味で、考えうる&実現できる限りの最上級のアイテムをほかにつくっているにも関わらず、あえて同じ色味でつくっている。その事実にしびれた。

 

しびれたら買う。絶対買う。迷ったら買う。

――それが私の買い物における行動原理なのだが、なぜか試着する気にならなかった。どうしても素材に惹かれないのだ。縫製もディテールも完璧+αで、それだけで買う理由になるくらいなのだが・・・

 

ああ、これ、IC牡牛座だ・・・。

 

金星ほか3天体が天秤座なのにも関わらず「スタイルがよく見える」よりも「素材がいい」が、個人的な買い物の絶対的な基準なのだ。仕事上ではもちろん、別の価値観で(ASC水瓶座を存分に生かして♡)客観的に判断&決定しているけれど(とはいえ、ある程度のレベル以上はどっちも満たさないと嫌だし、きれいなものや洋服は好きだから買わないという選択肢はない。だからあるまで探す、そしてそれはある程度高額にならざるを得ない、という…)。

牡牛座の天体を持っていないにもかかわらず、この始末。 

 

ほかのサインがICカスプの例として、毎度友達が少なすぎて卑近でどうかと思うが、夫は4Hカスプ蟹座。身内と思ったら、会社の同僚であろうと親戚縁者だろうと、私の親兄弟やその伴侶や友達だろうと、惜しみなくお金を出す(出してくれる)。身内にはこちら(4Hが身を太らせたい牡牛座…)がどうかと思うほどチョッキンチョッキン身銭を切って、惜しまず出す。

年が離れた弟は4Hカスプ水瓶座、超・転勤族。流転を当然として、都度楽しんでいる。

自分のひとつ下の妹の4Hは? と見て今衝撃を受けたけど、彼女の4Hカスプも水瓶座だった。

 

確かにうちの父は単身赴任族で、一度ガラッと転勤したのちは同居したものの、学区内とはいえど転居が多かった。家族の間の状況、関係性、健康面、ニュアンスは年々流動的でそれが当たり前だったとは思うし、そういう経緯はさておいても夫に「あなたの実家(の愛情表現、スタイル、関係性、その他全部・・・)は変わっている、そんな家みたことない」と、折に触れて言われ続けている。こんなに下の子がふたりとも「生家は水瓶座的」っていうのがベースにあるのに、長子の私は「おいしいご飯が食べられて、いつも満たされていて、おうち大好き」だと思っていた。それは私のアセンダント水瓶座で、4H水瓶座的な家庭でも個人的には親和性があった、いわばホーム感ゆえか・・・!!

4Hカスプサインが乙女座なら「きちんとしている/価格と質が釣り合う=コスパ」が前提だし、射手座なら「自由で伸びやかである」が当然。山羊座なら「(コスパも重視するのはもちろんだが)タイパ」が価値観の大前提。というわけで、4Hカスプ牡牛座は、クオリティ=「心地よさ、快さ」命、が行動原理なのだ。

 

4Hカスプのサインは、火星の「こうする!」という行動力よりもある意味、その人の行動原理。そして金星の「これ好き♡」よりも、美意識の礎。さらに太陽の「こう生きる!」を支える大前提。ハウスを知る=正確な出生時間を知ることで、今まで以上にわかることがきっと、たくさん見つかる。

 

 

 

 

 

 

適切なスキンケアの個人差と         太陽星座との関連、についての仮説

平年より10日も早かった、2023年・東京の桜の開花。

花冷え、花曇りと昔の人はよく言ったもので、春爛漫のウキウキ感はなかなか実感できない天気が続くけれど、ひとの体はきちんと春を迎えているのだ、と思う。雲が切れた一瞬の光はぐっと澄んであかるくなり、都会の空気もキラキラをまぶされた弾むような気配になり、たとえ曇天の下でも墨田川の両岸はけぶるようなピンクに染まっているのを見ると、まぎれもなく一年のなかでも特別な季節、春が訪れたのだと実感する。

というわけで、毎年この時期お決まりの肌の絶不調、そして春分前後の体調絶不調。

私にとっては恒例のスキンケアの見直し、テコ入れの時期だ。

 

2019年の終わりか2020年、コロナ直前くらいから、超絶肌がきれいなスタイリストさんに聞いて、ヒト幹細胞培養系+軽いクリームだけに切りかえた。以来2年強、時によってブースターオイルを足したり愛してやまないシスレーの美容乳液に変えたりと、アレンジしつつもかなり調子がよかったのだが、2022年の冬直前、もう一歩加齢とともに避けては通れないシミやシワの問題がいよいよ差し迫ってきたと感じた。そこで日々将来に向けてアプローチするには? と調べまくり、もっと原始的というかミニマル&シンプル&科学的なコスメに切りかえた。具体的にはセラミドで潤いを満たし、VCやレチノールを入れ、純度の高いヴァセリンで薄くふたをする、というラインナップだ。

 

これが大変調子よく手ごたえもあり、なおかつ比較的リーズナブルで無理なく続けられて、この冬、非常に気に入っていた。でも桜が咲いた直後、まさに季節の変わり目を迎えたころから吹き出物が頻発して、私の肌は絶不調に陥った。

 

せわしなく進行せざるを得ない仕事やストレス過多な状況が続いたこと、それによる睡眠の質の低下、コーヒーのやや過剰摂取(いつもは家で仕事するときネスプレッソの消費量は1日3,4カプセルだが、たぶん5,6カプセルは飲んでいたような気がする)などなど思い当たる節は多々あれど、もしかして? と思い至ったのは、その2,3週間前から、セラミドを化粧水ではなく乳液でつけるシステムに変えたこと。

 

某美容クリニック系の人のSNSで「自分の界隈の人々は化粧水を使わず、乳液や美容液からつけているひとが体感で6割くらい」みたいな投稿を読んだのだ。また、私自身はまったく事情に明るくないのだが、周りの美容系のプロたちからも「化粧水ってほとんどはただの水分」みたいなことを聞いてはいたので、それなら、と赤ちゃんでも使える顔・体両用のセラミドの乳液に切りかえていたのだ。

いったん戻そう、と、その乳液を再び化粧水に変え、さらに小田切ヒロさんのYoutubeを見て帰宅後はすぐにメイクを落とすようにして、数日。肌の調子が確実に戻ってきた。

 

そこで思い出したのが、私の占星術の先生・宮崎真由子先生の講座での話とブログだ。

ameblo.jp

 

「太陽星座が水のエレメントの人は水分をあまり摂らない」説、ほんっとうに真由子先生は3時間とか4時間近くぶっ通しの授業でも、ペットボトルを机に出しているのを見たことがない。太陽獅子座=火のエレメントの私は、夏はペットボトル2本(冬は1本でギリ納まるw)+ドトールのラージサイズのコーヒー、このくらいの水分量がマストなのに。

 

あれ、化粧水の代わりに乳液パターンだと、私にはもしや水分が足りていない・・・?

 

さらに思い出したのは、今から思えば今よりずっとぷりっぷりの20代後半、乳液からつけるスキンケア提案で美容界隈で大絶賛されていた某ブランドが、どうしても合わなかったこと。香りも自然でアプローチもブランドのフィロソフィーもすごく好きで、なんどかライン使いしたのだけど、どうにもこうにもぴったりくる感じがもてなかった。(あからさまに肌荒れしたり不調になったりしなかったような記憶は、みんなが支持するだけに質がよかったからなのか、ただ若かったからなのか・・・泣)

 

好みとしては辛いものは大好きだし、そもそもアルコール=燃えるという火を司るお酒を365日中360日は飲むし(飲まない5日のうち4日は二日酔い、1日は酷い風邪かインフルエンザ)。でもその火のエレメントは、主に担々麺のつゆとかお酒=水分で摂っているな・・・ともいえるのは、上記記事での真由子先生の言及どおり。

ちなみに私は太陽・水星・海王星の3天体が「火」、月・木星天王星(チャートルーラー)の3天体が「水」なので、どっちも拮抗しているといえば拮抗している。さらに言うと6Hカスプが水星座なので、日常的に水が必要、という読み方もできるのかもしれない。

 

ASC&太陽&6Hカスプがすべて火の夫は、水はあまり飲まないが、飲むなら絶対冷たいのがよくて(猫舌を通り越して子猫舌なのもあるが)、担々麺のつゆは人のを奪って全部飲むし、酒は文字通り鯨飲する。ビールのあとは水割りで泡盛や焼酎を延々飲み続ける。なのでトータルすると、おそらく水分摂取量は意外に少なくない。スキンケアとしてはシェービングクリーム以外何もつけないし日焼け大好きなので顔のシミは多いが、体の皮膚はなめらかですべすべ、油分と水分のバランスが非常にいい感じなのは「火」星座の天体4&「水」星座の天体3のバランス故なのかも?

 

正確な誕生時間が先日母によって分かったばかりの妹は、ライツこそ私と同じ太陽「火」、月「水」なれど、「地」星座が4つ(私はひとつ)あるからなのか、私とは全然違うニュアンスの肌。でも恐らく、しっかり水分で潤わせて閉じ込めるスタイルがあっているのは私と同じ(聞かれておすすめしたコスメやスキンケアがよかった! と言われて、実際に改善後の肌を見て納得したことは、数知れず)。

 

 

ホロスコープ恐るべし。

スキンケアの見直しの際、今後ぜひ参考にしつつ、そのときに好き♡ と思ったもの、これはいける☆と思った情報ソースに、果敢にチャレンジ&トライしていきたい。

自分の唯一の(?)目立つアスペクト・金星×火星×冥王星を存分に活かして、あらゆる情報を琴線に積極的に触れさせ、良いと思ったらガンガンはじいていこう、まあ基本的に肌強いし! と決意を新たにする、そんな新しい季節なのでした。

 

 

 

7ハウス太陽 ――掛け値なしの「対・ひと」への誠実について――

ファッション誌のエディターという仕事はキラキラと思われがちだが、実のところ真逆だ。

ある意味、滅私奉公的であり、前時代的だし、時給換算すると正直、泣けることもままある。

 

その仕事は、

作品全体を束ね創りあげるディレクションであり、

金を差配するプロデュースであり、

全スタッフが気持ちよく仕事をしてもらう(ひいては、毎月あまた仕事を与えられている売れっ子の彼ら彼女らに、私の企画を特別視してもらい、最大限の能力を発揮してもらうための一助として、そのときできうる限りの条件を整え、力を尽くす)究極のサービス業であり、

才能あふれる人たちを御しながら力を尽くさせる興行師であり、

そうやって集めた素材がそろったところで孤独になり、机の前で脳みそをひっかきまわして形にする構成作家であり、

レイアウトを鑑みつつ文字通り筆舌尽くす売文屋であり、

みんなに力を尽くしてもらった結果支離滅裂になる恐れをはらんだコンテンツを、なんとか体裁を整えて形にしながらその一切の責任をとると覚悟したクローザーである。

 

・・・と書いていると、なんでこんな因果な商売をし続けてきたのか、そしてまだし続けたいと思っているのか、と、自分に呆れつつ、ちょっと恐れ入る。

 

そうし今日もやりとりしていたなかで「あっ、これが7ハウス太陽か!」と思ったことについて。

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先週スケジュールを聞いていたヘアメイクさんの事務所から、週をまたいだ今日「オファーを受けたときから調整を重ねているものの、現段階では先にキープが入っていた別件がまだ動かない。どこまで待ってもらえるか」との連絡を受けた。

 

「まだ待ちたいし、可能ならばぜひ彼女にお願いしたい。が、大事な企画ゆえ並行してほかのヘアメイクさんにもうっすら打診を始める。でも決定は出さないから、ギリギリまで待たせてほしい」と、まったくの正直ベースで誠実に告げた。向こうもいわゆる

「お上手」ではなく、こちらのまっすぐな意図と意志をしっかり汲んでくれた、とわかった。そのうえでお互いそれぞれよきように進めよう、とはいえ願わくばご一緒できるように……との意図を、言葉上のみならず言外でも共有した、と思えた。

1対1の関係性を築くこと、真摯に誠実に対峙すること。そのことによってお互いにとって豊かな恵み(物質的のみならず非物質的、精神的にも)を得ること。今までどうもよくわからず納得できていなかった7ハウス太陽の意味と喜びを、なんとなく腑に落とすことができた瞬間だった。

 

ファッション誌のスケジュール調整は、オファーされる事務所サイドには駆け引きや計算が多分にあろうが、オファーする側であるエディター側は正直、直球でいける。

というか私個人は、打診する時点でも末時点でも駆け引きなく、直球であなたにお願いしたいから、ジャストミートまで待つ! という姿勢を貫き続けている。とはいえ、この進め方は異例というか、エディター道としては邪道だ。

いろんなひとにキープをかけ、スケジュールや各方面引っ張れるか否かの感触を計算のもと、「今回はごめんなさい」といってキープをはずしたり決定を入れたりする。それが、仕事の進め方として最初にならった(というか見覚えた)やり方だった。

 

クリエイションを構成するにあたって、現実とリスク/理想と仁義/そして時代、世相への覚悟と諦念…を天秤にかけたうえで、あらゆる保険をかける。エディターとして経験と年月を積むたび、そんな「王道のエディター道/進め方」という不文律の慣例に、納得ができずたまらなくなった。

いつからか私は、お願いしたいスタッフ(とその事務所)にひとりずつ声をかけ、ギリギリまでそのひとりを待つスタイルに振り切った。それは、獅子座の私にとっては王道だし正道だったのだと、ホロスコープを知った今では首がもげるほど頷ける。

 

カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデル。それぞれのスケジュールを確実にもらえる可能性を探る。待ちの期間にもそれぞれの進捗をちょいちょい探りつつ、彼ら彼女らとその事務所の最終選択を待つ。ダメだったら、胃に穴が空きそうになりながら次善のスタッフにあたり、お願いし、手配する。それが雑誌エディターの仕事の基本、数値でいうなら1/5~1/4くらいかな、と個人的には思っている。とはいえ次善と言いつつも、結果この方にお願いできてよかったということもままあるから、この仕事の掛け合わせの妙、刹那的な成功というギャンブル性は、面白い。

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そうやってクリエイターのみなさんへの仕事のオファーを重ね、本人や事務所のマネージャーさんとの緻密なやり取りを重ねて信頼を勝ち得てきたことは、内心誇りに思っている。自分自身に対しても、企画意図を自分の中で習熟させディレクションするビジュアルとして結実させ、納得がいく原稿を書いてきたことと同等に。

一対一の対話と調整を、誠実に地道に積み重ねてきたからこそ培われた、確かな相互関係やコミュニケーションの大切さ、かけがえのなさ。自分の太陽が7ハウス(獅子座なのに!)、と初めて知った占星術初学者のころ、「人ありきの人生なんて納得できない、絶対に嫌だ!」と、痛烈に感じたことは忘れられない。今でも、主体性のある人生を、と正直もがいてもいる。そんななか、さっきもらった「進捗がない、交渉してるがまだ動きがない、でもぜひ一緒にしたい」という電話を受けての一連のやりとりは、7ハウス太陽――対人関係で自分を発揮する太陽――を改めて実感できた事象だった。

 

 

6、7、8ハウスに天体をもつ、いわば他者の存在が自分の実在の前提となることにうんざりし、絶望し、迷っているひとや、その周りのひとたちへ、ちょっとでも参考になれば。

 

 

 

シナストリーの土星ハードアスペクトは、人生という宇宙遊泳の「命綱」

ホロスコープで、10天体の中でも結構嫌がられたり、重圧を感じられたりしがちな土星

ホロスコープを学び始めたばかりの頃は、私もそう思っていた。

でも、土星は、本当に人生の導きになるし頼りになるし、人と時と場合によっては「命綱」になる。

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私のネイタルチャートでは冥王星が個人天体ふたつとコンジャンクションしているからか、「冥王星の怖さは、あって当たり前」だとすんなり納得できた。

だけど、土星はノーアスペクト(ほかの天体とアスペクトをとっていない状態)だからか、個人的には、人知が及ばないトランスサタニアンの冥王星の「強制力」より、人知が及ぶ範囲でいちばん重たい社会天体・土星先生の「矯正力」のほうが、厳しくて怖いイメージがあった

(それこそ土星ノーアスだからこその感じ方だ、と今は思う)。

 

そんなノーアス土星は、私のチャートでただひとつの「地」のエレメントの天体だから、なおのこと違和感というか、相容れなさがあったのかもしれない。

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ホロスコープで相性を見る「シナストリー(二重円)」で、夫との相性を見た。

私は大学卒業・就職・結婚がほぼ同時だったのだが、その夫も土星ノーアス。

 

ちなみにネイタルの土星ノーアスペクトとは、長期的な目的や目標達成のヴィジョンが持ちにくく、自分の中の現実における基盤、ベーシックをどのように築けばいいかということに対して不安だったり、無頓着だったり、計画的に進めようとするとストイックになりすぎたり逆に投げ出したりしがち。

その反面、「本当の」己の目的や目標を見定めることができると、どの天体にも影響されない土星本来の力を発揮できるため、ものすごい推進力や実行力、実現力が発揮されるという。

たしかに今まで、ココだ! とか、今このとき! と見定めたとき、瞬間最大風速的にきっと土星パワーを発揮して得てきたものや選び取れた選択肢がいくつかあり、

そうやってきて今がある

(人生でもういちどか二度、そういうメタモルフォーゼ的/脱皮的なことが起こるだろうという予感が、12年前のメタモルフォーゼで好転して以来、ずっとある。もうそろそろ訪れると信じたい…)。

 

そんな土星ノーアス同士の、いわば浮き草夫婦。

シナストリーだとそれぞれの土星が、火星にも金星にもスクエア(90度)やら、オポジション(180度)やら、ことごとくハードアスペクトをとっている。

最初に夫婦のシナストリーを見たときは「お互い土星が刺さってる/刺してる!」と感じてギョッとしたというか、文字通り「ぎゃっ!!」と思った。

だが、そういえばずっと自分たちの結婚については、結婚してわりと早い時期から「宇宙遊泳で、もっと遠くに行くための命綱」というイメージを持ち始めたことを改めて思い出した。(結婚した当初は、そもそも結婚願望もないまま、あれよあれよでつるーんと入籍したので、なーーーーーーーーんにも思っていなかったwww)

 

無重力状態で、果ての知れない宇宙空間という未知の領域に「さあ、行け!」と投げ出されたら。

 

もし命綱がなかったら怖くて、ロケットの機体を蹴って宇宙空間に飛び出そうとしても、その蹴りだす力は私の場合、ビビッて自ずと弱くなりそう。

だけど命綱があれば、ロケットの機体を踏みしめて思い切り蹴って、未知の空間に恐れず、びょーんと飛んでいける。社会という未知の領域に、全力で己を蹴りだし、飛び出していける。

その命綱の許容範囲と、伸びしろがある限り。

 

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土星ノーアスで、先を考えて行動するということが不得手な私にとっては、夫という人間とのつながりが、ちょっとでも地に足をつけて社会の中でなんとか生きていけるための命綱なのだ、とシナストリーを眺めて改めて実感した。

夫という人間の大きさ深さ、伸びしろを無意識下で確信したから、結婚しようとなったときに迷わず「よし!」と思ったんだろうなー、と思う。結婚生活における将来のヴィジョンもなにも、まったく考えていない状態(子どもの有無も、仕事も、どこに住むかも…)だったにも関わらず。

(そして夫はアセンダントにほぼ誤差なく木星が載っていて、なーーーんか頼れるというか、懐の大きい〝雰囲気〟を出している。

…ということは、彼の「大きさ深さ」は、木星バイアスかもしれない!)

 

彼とともに人生を歩むことで土星が結んでくれた命綱に、幾度救われたことか。

たぶん恐らく、彼もそう思ってくれている。

 

だから、土星先生は本当に怖くないよー!

それぞれの命、それぞれの人生に、10天体すべてはしかるべき形で存在し働きかけてくれている、そう思うのだ。